2008年 11月 13日
創作欲
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人には欲がある。
(何か法話みたいな書き出しだな)
古今東西、老若男女、いろいろな欲望があるのだろうけれど、
そのなかで、「ものを作る」ということは、人の欲求として、どのくらいに位置するものなのだろうか?
もちろん、食欲だの睡眠欲だの、俗にいう人間の3大欲求には及ばないだろうが、
それでは名誉欲とか、支配欲、あるいはもっと端的に、物欲などと比べて、どちらが強いのだろうか?
(また訳の分からんことを考えだしてしまったよ)
そんなことは人それぞれだと言ってしまえば、そうかもしれない。
創造的なことに、ほとんど興味のない人もいるだろうし、
そもそも物欲と創作欲を比べること自体無意味かもしれない。
ただ、たとえば創作をして低い収入に甘んじるのと、高収入だが気に染まぬ仕事に従事するのと、どちらがいいか? という比較は出来ると思う。
そうすると自分の中では、「創作」はどういった序列になっているのだろう。
何でそんなことを考えたのかと言えば、
グループ展をやっていて、
単純に自分の欲求に正直に、創作を続ける人の作品は「強い」なと、
そんなことを感じたからだ。
方向性はどうあれ、迷いなく、ぶれなく、
やり切った作品というのは強い。
あるいは、ただ自分の好きなことを楽しく、
外連味なくやった作品も強い。
そういう作品を見る時、
これは確かに、「作らずにはいられなかった」のだろうな、
「創作欲」に抗えずに作ったものなのだろうな、
という確信めいたものが、感じられるわけなのである。
最初の疑問に戻るなら、ものを作るという行為は、私という人間の中で、相当高い序列にあることは間違いない。
けれども多分それは、たっぷり寝て、腹一杯食べて、の次くらいに来るのであって、
残念ながら血を吐いたり、赤貧に耐えてまで、作品を作るのかと言ったら、少々あやしい気がする。
まぁ、それはそれで健康的なことだと思うから、そんな自分をどうこうしようとは思わないのだけれど、
そういう、突き動かされるような欲求のもとに制作することが、最近どのくらいあるのだろうなと思う。
遠い学生時代
それこそ寸暇を惜しんでキャンバスに向かっていた頃が、懐かしくも眩しくもある。
あのころ山の様に描いた絵は、今の私に「強さ」を感じさせられるだろうか?
展示中の2週間、まったくものを作らなかったら、
今日、バンドソーで久々に木を切り刻んだ時、ちょっとわくわくした。
いい作品を作りたいと思う。
そういう自分は少し好きである。
(何か法話みたいな書き出しだな)
古今東西、老若男女、いろいろな欲望があるのだろうけれど、
そのなかで、「ものを作る」ということは、人の欲求として、どのくらいに位置するものなのだろうか?
もちろん、食欲だの睡眠欲だの、俗にいう人間の3大欲求には及ばないだろうが、
それでは名誉欲とか、支配欲、あるいはもっと端的に、物欲などと比べて、どちらが強いのだろうか?
(また訳の分からんことを考えだしてしまったよ)
そんなことは人それぞれだと言ってしまえば、そうかもしれない。
創造的なことに、ほとんど興味のない人もいるだろうし、
そもそも物欲と創作欲を比べること自体無意味かもしれない。
ただ、たとえば創作をして低い収入に甘んじるのと、高収入だが気に染まぬ仕事に従事するのと、どちらがいいか? という比較は出来ると思う。
そうすると自分の中では、「創作」はどういった序列になっているのだろう。
何でそんなことを考えたのかと言えば、
グループ展をやっていて、
単純に自分の欲求に正直に、創作を続ける人の作品は「強い」なと、
そんなことを感じたからだ。
方向性はどうあれ、迷いなく、ぶれなく、
やり切った作品というのは強い。
あるいは、ただ自分の好きなことを楽しく、
外連味なくやった作品も強い。
そういう作品を見る時、
これは確かに、「作らずにはいられなかった」のだろうな、
「創作欲」に抗えずに作ったものなのだろうな、
という確信めいたものが、感じられるわけなのである。
最初の疑問に戻るなら、ものを作るという行為は、私という人間の中で、相当高い序列にあることは間違いない。
けれども多分それは、たっぷり寝て、腹一杯食べて、の次くらいに来るのであって、
残念ながら血を吐いたり、赤貧に耐えてまで、作品を作るのかと言ったら、少々あやしい気がする。
まぁ、それはそれで健康的なことだと思うから、そんな自分をどうこうしようとは思わないのだけれど、
そういう、突き動かされるような欲求のもとに制作することが、最近どのくらいあるのだろうなと思う。
遠い学生時代
それこそ寸暇を惜しんでキャンバスに向かっていた頃が、懐かしくも眩しくもある。
あのころ山の様に描いた絵は、今の私に「強さ」を感じさせられるだろうか?
展示中の2週間、まったくものを作らなかったら、
今日、バンドソーで久々に木を切り刻んだ時、ちょっとわくわくした。
いい作品を作りたいと思う。
そういう自分は少し好きである。
by ta-gu-chi
| 2008-11-13 22:46
| 造形のこと
|
Comments(6)
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by
mitokosan at 2008-11-14 20:04
おつかれさまでした。
一度上手くいくと守りに入りがち、常にリセットして新しいものを作って行きたいですね。作品も人生も。
相変わらずパソコン苦手でトラックバック何とかは何ともなりませんが。
一度上手くいくと守りに入りがち、常にリセットして新しいものを作って行きたいですね。作品も人生も。
相変わらずパソコン苦手でトラックバック何とかは何ともなりませんが。
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タグチ
at 2008-11-14 21:49
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まぁ、リセットしないまでも、攻めの姿勢でいたいよね。
パソコンも攻めだよ。ははは
パソコンも攻めだよ。ははは
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suz-me at 2008-11-14 22:04
ウソつかず、言い訳せずに作り続けていられたらいいなぁと、思います。それができてるかどうかの見極めは今後の自分次第ですけどね・・・
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ta-gu-chi at 2008-11-15 12:27
言い訳はしてないなぁたぶん。
ウソは・・・・・・つくかもしれない。へへへへ
ウソは・・・・・・つくかもしれない。へへへへ
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ふらり男
at 2008-11-16 11:02
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かなり根本的な自問自答ですね。これはきっと、クリエイターだけじゃなく、普通のサラリーマンも同じようなテーマを抱えているかも。例えばラインに乗り、地位と報酬を得るか、それとも分野を深めるスペシャリストになるのか、共通項があるような気がします。
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ta-gu-chi at 2008-11-16 16:56